せっかく転んだことですし
2009-01-20T16:20:50+09:00
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春駒屋の師匠観察日記
Excite Blog
ありくい、サワダと 再び。
http://newhorse.exblog.jp/10223249/
2009-01-20T16:16:00+09:00
2009-01-20T16:20:50+09:00
2009-01-20T16:16:30+09:00
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おともだち
私は、文中にも登場した春駒屋の私設サポセンでございます。
また別の名を、ゾウの「はな子」とも呼ばれておりました。
これは、春駒屋のIDパスワードでログインしています。
突然なうえ、大変残念なお話をお知らせしなければなりません。
春駒屋は、1月9日、急な脳疾患が原因で逝去いたしました。
全然そんな年齢ではないんですが。
しかし働き盛りに突然、襲う病とも言われているようです。
皆さん御存知のように、最後の春駒屋の書き込みが1月8日午前2時39分でした。
8日の昼間、体調不良でお休みしたい旨、師匠の所に電話を入れています。
自分で医院に行ったらしい事もわかっています。
検視の結果、9日の未明に、クモ膜下で出血の可能性が高く、一瞬のうちに息を引き取ったのではないかと。
私をはじめ、周りの残された者たちは、未だに信じられない気持ちです。
しかし、現実は待ったなしで進んでいきます。
過日、お葬式を済ませ、春駒屋の肉体の方は、白くて立派な骨になりました。
斎場でも一番大きな骨壷に入りきらず、火夫の方が恐縮しながら詰め込んでいました。
春駒屋の魂の方は、残念ながら私はその感受性が乏しいのでどうして居るのか判りませんが、本人をよく知るある方は、実家の方にいるようだ、と。
そして、いろいろゆかりの所に飛び回っているようだ、とも。
そう言われれば、そんな気配がしているのかな、と思う時があります。
一緒に暮らしていた動物たちは、ゆかりのある行き先に少しづつ歩んで行けるよう、話し合っているところです。
春駒屋を直接御存知の皆様にお願いなのですが、この日記の存在を知るのはネットで知り合った方々や生き物関係、昔からの友人が中心で、お母様や御家族の皆さんは、春駒屋の生々しい生き様の綴られたこの日記の存在はご存知ありません。
この日記上で交流あるご近所さんとも話し合ったのですが、もう少し落ち着くまで、御家族にはこの日記をお見せするのは待とう、という方向になっています。
ですから、この日記をご覧になられて、なおかつ御遺族に面識をお持ちの方、どうぞ、今しばらく、春駒屋の御母堂の心の落ち着くまで内緒にしてあげてください。
あと、この日記の終盤で、師匠とのギクシャクがしたためられていますが、春駒屋はその後、その問題に関しては師匠と談判し、和解に至っております。
そこでこの正月、春駒屋はお揃いの高級防寒ブーツを師匠に贈呈しております。
身一つで叩き上げで現在を得た師匠だけに、油断できない!所はありますが、春駒屋も以前書いているように、基本は我が侭でかわいいじいさんです。
師匠は今回の事でも相当凹んでおり、先日も自分は店に行ったのですが、店を一人で回す師匠の要領の悪いのにキレた客が、「いつもの人はいないのか」と禁断の一言に、
師匠はもごもご下を向くだけでした。
そういうわけで、馬肉は相変わらず美味しいので、もし店を御存知の方は、「梅太郎、音二郎の飼い主を偲んで来ました」とけん制しつつ、お肉を買ってみてください。
(師匠にこのブログの事は内緒で!)
今の所、そういう客に変な肉を出すほどの度胸は無いのではないかと思います。
このブログは、余程の事が無い限り当分は閉店する予定はありませんので、いつでもいらして頂ければと存じます。
可能であれば、生き物たちの去就も御報告いたします。
以上、春駒屋私設サポセン記す。
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1月7日 仕事始め
http://newhorse.exblog.jp/10159545/
2009-01-08T02:39:31+09:00
2009-01-08T02:40:28+09:00
2009-01-08T02:40:28+09:00
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肉屋
でも、今日が正式な仕事始め。
その前に、師匠のお肉屋さんの規模について様々な憶測があるみたい。
あまりにも汚かったスライサーも、今日やっとチェーンの部分を掃除した。・・・でも、きっとまだ、「うげっ」っていうほど汚れた場所はあるとは思う。けれど、トッテモぴかぴかでかっこよくはなった。
で、そんなにキチャナイ肉屋なんて、たいしたことはないだろうと思っていらっしゃるあなたっ!
おととしのモツの売り上げが1900キロ!だったそうです。
・・・怖いですねぇ。
豚になおすと、約3100頭の上ですよ。
従業員は少数精鋭。
売っているものは、普通にスライスした肉ですが、仕入れはがたがたキーキー叫んでいる。
だから当然、おいしい。
そして、店頭には基本的に挽肉は置いていない。
なぜならば、新鮮すぎる肉は、ペースト状につぶれてしまって挽肉にならないから。
挽肉は、基本的に注文挽き。
その時々に適した肉を挽いている。
私の仕事始めは、ガタガタいってる馬をセンターに連れて行って、枝肉のお掃除をすることだった。
枝肉のまま肉屋に納めるのならば目方が収入だから、血抜きの仕上げと切損じのびろびろを整えるだけだ。
自分の店で売る枝肉の場合は、骨抜きなどの処理料を重量で取られるから、腎臓をはじめ、腹回りの脂肪や首周りの肉などをトリミングして、にじるように経費を抑える。
全てのお金は、動物の肉から得ている肉屋ですから。
・・・それにしても、
「ちょっと待っていてね」なんて、枝肉に話しかけている自分に気づき、かなり終わったものを感じてしまった今日この頃。
あけましておめでとうございます]]>
12月25日 詐欺にあう
http://newhorse.exblog.jp/10092752/
2008-12-26T02:26:14+09:00
2008-12-26T02:27:12+09:00
2008-12-26T02:27:12+09:00
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肉屋
こんな口上で5年前、長男は電話リースの詐欺に引っかかった。
月々のリースの支払いが2万円。3年分も残っている。
日々の業務にも余裕が出てきてからは、このリース代が業腹だった。
そんな11月の末、一本の電話がかかってきた。
NTTが高すぎるリース代の見直しを始めたというのだ。
そりゃ結構とお願いした。
12月1日 その人Yは現れた。
Yはとても感じのいい人で、期間は延びるけれど、月々のリース代は千円安くなって、ファックスにかかっていたナンバーディスプレイなどを解約すれば7000円ぐらいお安くなりますよ。ってことだった。
総額では、今のままの契約よりも期間延長する分で50万円ぐらい多く支払うことになるけれど、師匠は月々千円でも安くなって、馬鹿息子の残した電話機と手が切れればいいって感じで契約をした。
翌日は火曜日で定休日だった。
梅太郎の小屋に入れる籾殻をなんとしてでも貰いに行かなければならなかったのだが、前日に、「企業との契約ですのでクーリングオフは出来ません」と言われたことが気にかかって調べてみた。
確かに、会社名義での契約は、クーリングオフの対象にはなっていない。
けれどもしつこく検索してみると、リース契約の解除について、電話のリース契約などの特定のものに関しては、機器が納品されていなければ解約できると法律が改正された、ってあってた。
解約できるのなら、契約内容をもう一度吟味しなければなりません。
会社に行って、契約書をよくよく読むと、一番大切な現在のリース契約を解約します、なんてことは書いていない。
まず、NTTに連絡。
現在の契約を解除するには、残金の一括返済しか方法は無いという。
次に、新規のリース会社に電話すると、そのような書類はきていないけれど、あがって来た時点で事務処理手続きに入ってしまうので、元の契約した会社と話を付けてくださいってことだった。
ここで私は、第一の過ちを犯した。
師匠に相談しないで、先方に連絡を取り、現在のリース契約は責任を持って解除いたしますっていう一文を書き加えてもらってしまったのだ。
その経緯も今思えば複雑で、会社には担当者がいないし、営業のYの携帯には、折り返しの連絡すら付かない状態だった。
来週の火曜日には、師匠は別件で顧問弁護士のものに相談に行くからっていうゆるい考えもあった。
でも、この日の一連の私の報告を聞いた師匠は、この契約自体を心配してしまったようだ。
翌週、師匠は弁護士に、この契約で何の問題もないって回答を貰ってきた。
・・・ソノベンゴシ、ヘナチョコジャネェノ?
そうこうしていたら、12日に突然、ファックスだけ設置に来ましたって男性がふたりやってきた。機材が一部でも設置されてしまえばリース契約は成立だ。
でも、NTTとの契約も含めて一気に設置するのが当初のお約束だったはず。
頑なというよりも、強固に拒んで業者を追い返した。
追い返すにあたって、契約に来た人と、複雑な経路の携帯電話で担当者Yとやり取りをさせてもらい、詐欺を確信した。
とても感じのいい女性で、彼女を疑うってことは犯罪的なような気までするのだった。
とはいえ、新規のファックスナンバーも決まっていない状態で機器だけ入ったって、迷惑なのも事実だ。
しかし、本工事は17日に決まってしまった。
師匠が望んでいるのだからしょうがない。
窮余の策として、連帯保証人になっている私は、保証人を降りることにした。
そして、顧問弁護士を通じて解約してもらう運びにしたのだ。
師匠は、「わしは男だ!一度やめに決めたことを覆せるかっ」
とか何とか言いつつ、ごやごやとしていた。
いわく、連帯保証人だったら、ハンコさえあれば連絡の取れない妹さんでも代筆で大丈夫です。とかYにいわれて、「男の気持ち」はゆれゆれだったみたい・・・。
それがまた、なんだかかんだか、19日に「覚書」なるものを持って相手方の女性Yがやってきたのだそうだ。
埼玉の川口からわざわざと。
この覚書に、私の欲しかった核心の全てが書いてあった。
???ところが、大先生のお弟子なのだそうな顧問弁護士様からじきじきのお電話があり、不利な内容ではないからこのまま契約を進めるようにとの御指示があったのだそうだ。
「その弁護士、ちゃんとした人なんですか?」
この一言が、師匠の導火線に火をつけた。
「あんたにいろいろ吹き込んでいる人は、いったいどういう人なんダッ!?」
・・・インターネットだって言ってんだろうがっ!!
結局、私が自分の保証人を降りたことが気に食わないらしい。
仕方が無いのでこう言った。
「リースの期間が延びて、払い終る前に万が一御長男が戻ってこられたときにもめるのを見たくなかったから」
そうしたら、師匠はしじみと、
「あの人はもう、戻っては来ないんだよ」と話しはじめ、その所業と胸のうちをお打ち明けになられた。
そして調子にのられた師匠は、もうひとつのプランの話までし始められた。
石和の大きな肉屋のお番頭に、お嫁さんを見つけてくれという話がある。
師匠の弟のちびやくざの娘がふたり、独り者でいる。
一緒にさせて、ゆくゆくは店を継がせようと思っている。
・・・・・・ありえない・・・。
とんでもない二枚舌です。
私には、私の名義に変えて、ヤマさんを頼んで豚も生きたまま買い付けて他とは違う商売にしよう、なんておっしゃっていたのに・・・
必要なときだけいいように使って、後はお払い箱。
それなら絶対、今回のリース契約は解除しなければなりません。
私がうっかり忘れていた実家からの注文を届けながら、じっくりと考えました。
そして、深夜、「覚書」の正しい解釈を、師匠を揺り起こして、優しくゆっくりと囁き込みました。
一旦いい人だって思い込んでしまった人のことを、疑うのではなく、全否定するには、それなりの気力が必要ですから。
寝ぼけているときに、あなたは悪くは無いのよってフォローをきかせて吹き込むのが一番です。
業者に送る内容証明郵便の書面については、20日の午前中なら地元の司法書士の先生が書いてくださるということで、お願いしました。
22日の月曜日に、発送しました。
そうしたら、師匠から、弁護士と連絡を取ってくれと電話がありました。
どうやら、業者が弁護士と話をしたらしいのです。
私は今回の人のつながりについて、徹底的に考えました。
師匠は圧倒的にそびえ立つ「ばかの壁」です。
そして、弁護士は、盆暗です。
相手の業者は詐欺師です。
師匠の「ばかの壁」で分断されたわたしたちは、詐欺師たちの良いカモです。
しかも師匠、自分だけはいい子でいようと嘘をつく癖があるし・・・。
弁護士は、最初の契約書の一番大切な一文が後から書き足されたものであるということを、私に指摘されるまで、気が付きませんでした。
さらに、詐欺師から送られた「覚書」にいたっては、読み合わせをしなければ判読できないほど薄い印字だったのだそうです。
・・・・・・ボンクラ。
詐欺師Y は、「覚書」をこちらから弁護士に送るって思わなかったらしく、弁護士が見たって知ってからは態度が違っていました。
その後、おおもとのリース会社から支払い明細がきているって、師匠がこそっとおだしになるから、みんなで目をとんがらせながら内容証明郵便で契約解除させていただきました。
あわや、ダブルリースです。
師匠がうっかり会社をたたんでしまわれたら、私が背負い込むところでした。
って言うよりも、険悪な日々が続いています。
そして、朝、目覚めると、泣きはらしたまぶたでは、外に行けない状態です。
せっかく転んだことですから、胸のすくような見返りを要求しなくてはね♪]]>
12月18日 モツ騒動
http://newhorse.exblog.jp/10057098/
2008-12-19T03:03:17+09:00
2008-12-19T03:04:13+09:00
2008-12-19T03:04:13+09:00
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肉屋
国立の美学校では牛の枝肉を素描にいったりしていたらしい。
肉屋も内臓屋も畜産農家もそれぞれのやり方で商売をしてたくましくやっていた。
でも、行政の方針なのか、各都道府県で統廃合されてしまい、東京では芝浦。神奈川では厚木。規則厳しく、管理はしやすくなったのだろうけれど、商いの隙間は狭まった。
肉屋の店を引き継いだとき、ほぼ唯一の引継ぎが、≪もつは品薄で、近々値上げをする≫ってことだけだった。
それなのに師匠は、病気で倒れた5年前から前線を退いていたために、ゆるく構えていた。
主力商品のひとつであるモツの値段も、開業当時のままだったので、一旦品切れになってから値上げをしようなんてつもりだった。
冷凍庫にあった800キロの在庫が僅かになったとき、≪ハム屋の小僧≫といってあしらっていた営業がモツ担当だと理解し、交渉を始めた師匠はあっという間にけんか腰で決裂した。
品切れになって二日目、私は師匠に苦言した。
「モツが無いってことは、モツ切の職人さんの仕事も無いってことですよ。モツが入ってくるまでに別の仕事に就かれてしまったら、もううちではモツは売れないってことですよ」
師匠には、この店がたくさんの人たちの生活を支えているっていう自覚がまるで無い。
この店からしか入手できない食材で人気メニューを供している飲食店は、顔面蒼白である。
・・・俺様商売。
おとといやっと200キロの目途がたったけれど、当てにしきってはいけないようだ。
そして今日、わたしが見ていないところで師匠は頭を下げたらしい≪ハム屋の小僧≫が殊勝な面持ちで現れた。
大見得切っただけのモツが入手できなかったのだそうで、150キロだけ持ってきた。
わたし的には、申し訳なさそうな態度は高感度アップだった。
けれど、チャッカリ値上げ交渉をしていったので、不信感も隠し味。
とはいえ、200キロって年末に一日で売れる量だそうなので、売り渋る気持ちもわからなくも無いけれど・・・売りましょうよ。
それにしても、師匠は大口を叩くから私も強く出ていたけれど、5年間の空白のうちに、世情も激変しているし、昔の仲間は絶滅危惧種だし・・・。
やさしく接してあげようと思いつつの、けど、これは、修行。]]>
11月26日 ご苦労様な日々
http://newhorse.exblog.jp/9939686/
2008-11-27T04:04:18+09:00
2008-11-27T04:05:09+09:00
2008-11-27T04:05:09+09:00
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肉屋
領収なんだから、いつも必ず支払ってくれるお客さんだからといって、集金に行く前に押してはいけない。
突っ込んで攻めたら、師匠が切れた。
「わしはなぁ!もう100年も肉屋をやっているんだぞっ!!」
・・・ミッキーマウスと同い年なくせに。]]>
11月17日 そろそろ
http://newhorse.exblog.jp/9892024/
2008-11-18T10:42:00+09:00
2008-11-18T11:04:41+09:00
2008-11-18T10:43:20+09:00
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肉屋
肉屋の業務なんて、たいしたことではない。
実はわたし、ありさんのごはんのために、ブロック肉のお掃除も出来るようになっていたし、包丁だってぶつかっただけで指が切れてしまうほどに研ぐことが出来るのだから。
けれど、一切業務の引継ぎをしなかった師匠。
お客さんに何の説明もしないでやめていったその息子。
こいつらふたりには本当にマイッタ・・・
エスパーじゃないんですから、値段とお肉の切り方ぐらい、教わっといてくださいよ・・・。
平謝りの配達のあとには、連日の大掃除。
スライサーは、ホコリを吸着した黒い脂で覆われたところと、何層にも重ねて黄変した脂でコーティングされた・・・前衛的なオブジェになり・・・その下にはツバメの巣の真下のように干からびた肉片が敷き詰めてある。
床は黒く獣道が出来上がり、作業台の下は回り込んだ水が腐ってどぶになっていた。
しょっぱなの大仕事は、電話でエンジニアからの指示を仰ぎながらの真空の機械の修理だったし・・・。
内側に綿の手袋を貼り付けてあるダンロップのゴム手袋が、たった2週間でボロボロで水か漏れてしまうほど、全てを磨き倒してきた。
手首も、腱鞘炎になりかけている。
師匠のお店は火曜日が定休日だ。
でも,先週は、北陸・甲信越地方の家畜商のブロック会議で、新潟まで日帰りで会議に参加して来た。
長野県の事務局長は、前々回の会議のときもなのだが、ナイスツッコミでお役所からのアンケートの手抜きを暴露していた。
わたしたちは、何気に燕三条の一駅手前まで来ているのだから、包丁を買おうってことになった。でも結局、購入できたのは岐阜製の包丁を二丁だった。
そんなこんなで、まだまだ続きます。
師匠のお店は卸もやっているから、生きたものを買い付けてブロックに切り分けて売ったりもしている。もちろん一頭で売ったりもするけれど。
先日は福島から買い付けた。
東京までウシを運ぶ便があるというので、途中まで積んできてもらうことになった。
けれど、師匠は時間を24時間勘違いされて、さてそろそろ寝ようかという夜中の1時に「着きました」って電話が来た・・・
それから慌てて高速を2時間ほどすっ飛び、常磐道のパーキングエリアで馬を受け取り、厩まで戻ってこられたのは朝の6時だった・・・。
さらにその翌日、屠場で枝肉の掃除をしている私・・・。
腎臓は、唯一枝肉に付いたままになっている内蔵です。
放っておくと、捨てられてしまいます。
(※勘違いでした。腎臓は骨抜き加工したブロック肉についてきます。ただ、師匠は加工代が重さで計算されるから、自分の馬の場合はいらないところを切り捨てて軽くしていたのです。)
私のモットーは、≪少なく殺す≫ってことです。
腎臓も切り取って持って帰ってきました。
特別な掃除をすれば、食べられるのだそうです。
でも、時間が経つととてもアンモニア臭くなってしまいます。
中心部の白いところを切り取って、水に晒して焼いてみたら、ハツというよりは砂肝の食感に近く、レバーよりも癖がなくておいしかった。
師匠も恐る恐る一番小さな塊を口にされ、さらにもうひとかけらお召しになられていた。
これならもつ焼き屋への商品として通用するでしょう。
脂身は仕方ないけれど、いぬごはんの手作りも再開しました。
今日は包丁研ぎに嵌ってしまいました。
それも、自分ではあまり使わないモツ切のおばさんが使う刃渡り27センチのでっかい包丁。
切れ味はまだまだだけれども、小指の腹まで研いでしまい、流血沙汰になってしまったので、本日はここまでっ!]]>
11月3日 明日っから
http://newhorse.exblog.jp/9808865/
2008-11-04T00:56:56+09:00
2008-11-04T00:57:44+09:00
2008-11-04T00:57:44+09:00
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肉屋
明日は定休日だから開店はしないけれど、ありえないような徹底掃除をしなければならない。
だから、今夜の前任者の開店最終日の今夜、休憩所の掃除だけでもしておきたかった。
だって、とっても寒い環境だから、掃除の休みに暖かい場所がなければ、最近薬が効きすぎて低血圧の師匠には体の毒だから。
なのに、のらりくらりといい逃れられて、その環境が整えられていない。
凄くむかつく。
私の思い通りにならないなんて、許せない。
もっとも、肉屋での仕事が決まってからは、コタツの中でうだうだしていて、人生一生分以上の休憩を貪っていたのだけれど・・・。
今日は、母と伯母の家に行くことにしていた。
なのに、急に師匠から電話があって、牧場の馬たちを厩に上げるという。
前日に言ってくだされば、出来ないこともなかったけれど、私はこの計画は前々から申し上げていたはず・・・。
師匠は今まで、一番嫌な仕事を気軽にわたしに押し付けてきた。
今回もだ。
この先も、そうだろう。
・・・つらい。
辛いよ。
でも、この辛さ、辛いと受け止めなければならない。
辛いことが、命を支えている。
わたしは、転んでも、ただでは起きない。]]>
10月30日 コタツ
http://newhorse.exblog.jp/9786397/
2008-10-31T02:55:00+09:00
2008-10-31T02:58:26+09:00
2008-10-31T02:55:48+09:00
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日々のおしつけ
寒さを凌ぐのに、一番効率のいい暖房器具場コタツだ。
けれど、ありさんが年を取ってからはコタツを作らなかった。
万が一、コタツの中で行き倒れてしまったら、脱水してしまうから。
代わりにデロンギのオイルヒーターを24時間点けっぱなしにしていた。
だから冬場の電気代は夏の4倍以上かかっていた。
もっともありさんは、出掛けに羽根布団をかけてあげれば、わたしが帰るまで布団の中でぬくぬくしていた。
けれどもたまに、羽根布団の上で寒そうにしていることもなくはなかった。
「寒かった?」って聞くと、歯をガチガチ言わせる。
その≪寒かったパフォーマンス≫は完璧だった。
そして、冷えてしまった手足を擦られながら、ひとつ深くため息をつくのである。
そんなこんなで、去年からコタツは復活した。
ダブルベッドの上に復活した。
30センチぐらいの高さの上にコタツがあると、まるでコントのセットのように間抜けだ。
とはいえ、床より高いことで冷気の直撃を避けられる。
いぬのトイレからの妙なる香りも、凌ぐことが出来る。
さらに!コタツの中にホコリが溜まりにくくなったのだ。
とはいえこのマットレス、軟らかすぎてベッドとしては使えなかった代物。
コタツ布団としても不適格で、去年は固めのカーペットでくるんでみた。
とても居心地が悪かった。
今年は、コンクリートの芯に使うワイヤーメッシュを載せてみた。
なんか、いまいち・・・
ついに今日、マットレスの通気性を無視して、コンパネを2枚敷いてみた。
かなり快適に近くなったけれど、なんだかコタツが傾いている・・・。
仕方がないから、明日またコンパネを2枚買ってきて、互い違いに敷いてみようと思っている。]]>
10月26日 転職
http://newhorse.exblog.jp/9762069/
2008-10-27T00:14:46+09:00
2008-10-27T00:15:32+09:00
2008-10-27T00:15:32+09:00
newhorse
師匠
突然のようだけれど、この話は去年の暮れからあったのです。
わたし、お肉屋さんになります。
実は師匠はお肉屋さんもしているのです。
師匠とは、ありさんの食材を探していたときに出会ったのですから、かれこれ15年以上のお付き合いです。
ありさんが年を取ってからはおさかなメインに切り替えたので、いつの間にやら師匠の御長男がお店に出ていました。
御隠居状態で、好きなバクロウの仕事だけをしていた師匠なのですが、再びメインで店に出るっていうことなので、わたしが出来る限りの手助けをしなければならなくなったというわけです。
お店に出る前の週には、豚肉のおせりに行くことになるでしょう。
見学をしたことはあるけれど、おせりでは師匠は豪腕を振るうから、ちょっと楽しみです。
そして、普通では教えてもらうことのない技術を仕込んでもらえそうなので、少し気分が高揚しています。
家族との時間は削られてしまいますけれど・・・。
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10月25日 そろそろ
http://newhorse.exblog.jp/9756096/
2008-10-26T00:18:40+09:00
2008-10-26T00:19:26+09:00
2008-10-26T00:19:26+09:00
newhorse
日々のおしつけ
やぎぃに発情がきていたらしい。
いっしょにしようかどうしようかと迷っていたら、今夜は静かだ。
そろそろ厩の建設に着手しなくてはならない。
そのためには、師匠が書いてくださった設計図を清書して、必要な資材の数を拾い出して発注しなければならない。
世の中の動向から目がそらせられない状況なのだけれど、って言うか、師匠からの素朴な疑問に答えるための予習なのだけれど、ちょっと時間の配分を考えないといけないみたい。]]>
10月24日 ある ひらめき
http://newhorse.exblog.jp/9752203/
2008-10-25T11:45:48+09:00
2008-10-25T11:46:34+09:00
2008-10-25T11:46:34+09:00
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ねこ
点・1 ねこは、老いを感じ始めると、あっという間によぼよぼになってしまう。
点・2 先日テレビで、体内でビタミンCを生成できなくさせたマウスにVCをまったく含まない餌だけを与えていると、普通のマウスの4倍のスピードで老化が進む。
線 通常、人間以外の大体の動物は、体内でビタミンCを作り出せるといわれている。
ねこも、体内でVCが作れるのだそうだが、ねこの老化とVCの生成能力には関係があるのでは?
・・・ということで、我が家のねこフードにVCを微量振り掛けることにしてみた。
今現在では、悪くない感じ。
でも、カリカリの中にはVCまたはアスコルビン酸が入っているものもある。
むしろ、ねこ缶に混ぜてあげるべきなのかもしれない。]]>
10月23日 気持ちの問題
http://newhorse.exblog.jp/9745114/
2008-10-24T02:00:28+09:00
2008-10-24T02:01:13+09:00
2008-10-24T02:01:13+09:00
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日々のおしつけ
だから、たまには弱音を吐いたっていいと思う。
軟らかいものが弱いわけではないけれど。
春先に師匠は、放射性の造影剤を注射しての心機能の検査をした。
その造影剤のせいなのか、肝・腎機能が疲れてしまったようで、夏を過ぎたあたりからやたらとマイナス思考の物言いが増えてきていた。
その影響なのか、このところ仕事のからみでもネガティブな発想の人たちと付き合わなくてはならなくなったりして、・・・。
挙句の果てに、ヤギを売ったお客さんから夜中に電話がかかってきて、何事かと思ったら、べろんべろんに酔っ払っていて・・・説教される始末・・・。
脳みその代わりに豆腐、じゃなくっておからが詰まってんじゃないの?
今回初めて、田舎って住み難いなって実感してしまった。
でも、着信拒否にしたくても、びり太が心配で出来ない。
そういえば、母。
カイと名づけた翌日の晩に、沈痛な声で電話があった。
「カイってね、結構人間の名前に多いの。少年育成にもひとりいるし、居合の先生のお孫さんも・・・。だから、もじゃおにしようかと思うのだけれど、いいかしら?」って・・・
わたしはいいけれど、・・・もじゃおって、手入れの手を抜けない名前です。
毛玉だらけでもじゃおなんて、呼べません。
ってか、もうチョット考えようよ。
で、20ぐらい候補を考えて、母に選ばせた。
これがいいって気に入ってもらえた名前は、≪ケサラン≫。
ケサランパサランの、ケサラン。
結構本犬も気に入っている。
それにしても、ケサランは頭のいいいぬだ。
もうすでに、人によって≪ここまでできる≫って言う間合いを読みきっている。
そして、段差をあがるときには駆け上がることが出来る。
でも、降りることが出来ない。
どうやら、ペットショップにいたときに、ゲージから出てはいけないと教えられたことを律儀に守っているようなのだ。
どのように教えられたのかなんて、考えたくもないけれど・・・。
だから、段差を降りる練習だけは、丁寧にやらなければならない。
・・・それにしても、母・・・。
人格大崩壊である。
指摘するのも悔しいので、スル~。
妹や弟にも、極秘。
見に来て発見!状態。
やっぱり、本人が引き寄せたご縁で、ざまあみろ!?
あれだけ、憎まれ口しか叩かなかったのに、いまや赤ちゃんことばの垂れ流し状態・・・。
むかちゅきまちゅでちゅ。
まぁ、赤ちゃんことばで辛辣なことを言われても、むかつきますが・・・。
そういえばシバヤギの子ども。
お兄ちゃんは朝霧高原のほうに行きました。
真っ黒な女のこの方は、玄関で角と一緒にしてみました。
おとなしい角はそんなにはいじめなかったのですが、叫ぶヤギの会の会長の娘さんだけあって、声が嗄れてからも叫び続けていました。
最近ようやっと静かになってくれました。
お散歩も出来るようになりました。
名前は、≪ヨム≫にしようかな?
白やぎさんと黒やぎさんで、≪カクカク≫と≪ヨムヨム≫
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10月17日 隠し玉
http://newhorse.exblog.jp/9710140/
2008-10-18T13:06:43+09:00
2008-10-18T13:07:28+09:00
2008-10-18T13:07:28+09:00
newhorse
いぬ
餌の買出しに行った後に駆けつけました。
あっくんのうちで待ち合わせをして、ありさんの主治医に診てもらいました。
ワクチンは、もう3回も接種されているけれど、親から貰った免疫が有効なうちはいくらワクチンを打っても打ち消されてしまう。
だから、親からの免疫が切れてしまう生後3日月齢に1回目を。それから一ヵ月後に2回目を接種するのがもっとも有効でいぬにも負担が少ない。
でも、愛護法がらみで9月からいろいろと体制が変わったらしく、ペットショップに並べるいぬには、月齢に関係なくワクチンを打たなくてはならなくなっていたり、虫下しもさまざましなければならなくなったのだそうだ。
ワクチネーションプログラムは、無駄を排除するから家畜のほうが動物にやさしい。
けれど、文句だけ言っていても仕方がないので、前回のワクチンから一ヶ月空けたあたりで最後のワクチン接種をすることにした。
次に去勢手術の相談をしたが、実は、ペットショップで真っ先にチェックしたときに、タマが二個とも降りてきていなかったのだ。
つまり、睾丸がまだおなかの中にある状態で、このまま降りてこなければ開腹手術で取り出さなければならないし、うまく取り出せなかった場合、ゆくゆくセルトリ細胞腫というガンを発症しやすい。
とはいえ、性格は抜群だし、ペットショップなんかを覗きまわっていた母が悪いのだから、この欠格にはわたしは目をつぶった。
主治医にこのことを相談すると、
「タマ、ありますよ。二個とも」って・・・
・・・・・・。
格安だったのは、陰睾のためだったのだと思っていた。
もしも、他のペットショップのように40万円なんて値段が付いていたら、母はそれ以上の深入りはしなかっただろう。
なんか、野球にこんな裏技があったよな。
この三日間、良質なフードと、馬丸ごとミンチを食べ放題していたのが効いたのだろうか?
わたしは、肩から重荷が降りてほっとした。
ところで、いぬの名前だが、わたしは「もじゃもじゃのもじゃお」って言うのをお勧めしていた。
けれど母は、自分の愛刀の刀工なんだそうな井上真改から一文字貰って「改(カイ)」って名付けちゃった。
ところでこんぱるは、ねこやぶたやヤギなんかの赤ちゃんは大好きだけれど、いぬの子は、大嫌い。
カイは、甘噛みの癖が直っていた。
けれど、外を歩くのに慣れていなくって、チョットの段差が怖くて越えられない。
物怖じしない割に慎重ないぬである。
あっくんとツーショット
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10月15日 あらら・・・
http://newhorse.exblog.jp/9697712/
2008-10-16T11:25:36+09:00
2008-10-16T11:13:35+09:00
2008-10-16T11:13:35+09:00
newhorse
いぬ
「とってもかわいいトイプーがいるの・・・」
伯母とふたりでお買い物に行ってペットショップをのぞいちゃったんだそうです。
わたしが審査係で呼び出されたわけ。
で、審査基準を悩みながら伯母の家に着いた。
あっくんはお出かけ中だった。
ペットショップへの道中、よくよく話を聞いてみたら、トイプーではなくてスタンダードプードルだった。
目つきがきりりとしていてとてもいい目をしているのだという。
なんだかものすごく入れあげている。
ペットショップのショーケースの中には、とても目つきの悪いスタンプーがいた。
とりあえず出してもらって遊ばせた。
ちたょっと飽きっぽいけれど、頭は切れそう。
・・・つまり、しつけが難しいタイプ。
抱っこしておとなしかったので、ヘソ天にして抱いてみた。
暴れもしなければしっぽも巻かずに落ち着いている。
ビビリではなく、しっかりした性格。
これなら居合いの大会2連覇中の剣豪の御愛犬としては合格だろう。
身体的欠格には目をつぶってもらうことにして・・・。
ペットショップではあまりものを買いたくないわたしは、スタンプーの看板犬が2頭もいるショップに電話をして、営業時間の延長とスタンプー初めてセットをお願いしておいた。
ペットショップでは、今まで食べていたって言うフードだけを、しかも見たことのないようなフードだったので、一番小さな子袋だけを買った。
首輪とリードは、常に一本余分に持っているもので・・・。
たまポチって言うペット用品店に直行!
巨大サークルや、お下がりでこんぱるが貰う予定のキャリーケース。首輪にリードにトイレにフード。
馬のアキレス腱のジャーキーは、こんぱるの分も紛れ込ませ、カードの使用限度額を超えるほどのお買い物。
国分寺に帰って、サークルを設置して、子犬と遊んで、ブラシがけの練習もして、褒め方と歯を当てたときの対処法を母に仕込んだ。
ごはんを食べさせたが、チョット食の細いタイプかもしれない。
でも、ペットショップはチョビットしか餌はやらないものだから、小食になっているだけかもしれないが。
食べたら出すのが子犬の仕事。
階段下のこんぱる用のシーツを引く場所に小さなシーツを敷き、ちっこちっこといっていたら、しばらくしてからきちんとしっことウンチをうまくした。
当分の間、楽しめそうである。
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10月5日 ほっと一息
http://newhorse.exblog.jp/9634387/
2008-10-06T05:09:31+09:00
2008-10-06T05:02:59+09:00
2008-10-06T05:02:59+09:00
newhorse
うま
「まだ潰す予定もないから、蹄を切ってみよう」って師匠。
実はポニー子ちゃん、去年の今頃、師匠がありえないほどの深爪をしたため大出血だったのだ・・・。
だからセンカンは、わたしが保管しているのだ。
どういうわけか師匠は蹄を切るとき、馬を横に寝かせたがる。
でも、馬なんだから、たったまんまで足を上げてもらうのが基本じゃないですか・・・
けどまあ、いろいろあったけれど、無事ポニー子ちゃんの蹄は鑢がけで整えることが出来ました。
出掛けに、この間稲刈りを手伝った田んぼで脱穀をしていたので、夕方わらを貰いに行った。
この間稲かけをした束を、アラウンド10の束にまとめてゆく。
ひとつの田んぼのわらは、わたし一人で束ねて4トンの馬運車に積んだ。
二枚目の田んぼに取り掛かったとき、お向かいのおばさんが手伝いに来てくれた。
ちょうどぽつぽつ雨が落ちてき始めていたので、ありがたかった。
そしておばさんは、わらを束にするときの裏技を伝授してくださった。
アラテンのわらの束を、地面に立たせておくのだ。
そうすると、作業が終わるまで、わらが地面からの湿気を吸わないですむのだ。
「いろんな人にいろいろなことを教わるんだよ」っておばさんが言った。
教えてもらえるってことはありがたいことだ。
教わるって、尊いものだ。
学校教育の弊害なのか、教えてくれて当たり前って気分でいた自分が恥ずかしかった。
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