2005年 4月30日

注意事項
本日の日記は、28日に食肉センター(いわゆる屠殺場)へ行った事の記録である為、動物好きには読むに耐えられない内容であるかもしれません。
しかしながら、これを書かないことには私はここから先に進むことが出来ませんので、書きます。
読むか否かは、各自の判断でお願いいたします。


前日の夕方、師匠の厩でミニブタの世話をしていると、師匠から電話がかかってきました。
「明日、石和に行くけれど、来るかい?」
「はい。」
「・・・馬っ殺しの手伝いだよ?」
・・・師匠が石和と言ったら、温泉だとは思いませんって。

約束の時間に5分ほど遅刻をしていくと、師匠はもう、準備万端で運転席に納まっていました。
“手伝い”といっても、馬を車に乗せるわけでもなく、馬を車から降ろすわけでもなく、運転するわけでもありません。
ただ助手席に座って、昔話などを伺いながら石和の食肉センターへ到着しました。

豚はもう終わっていて、牛が少し残っているそうで、馬はその後なのだそうです。

馬を連れてきていた人達の中には、先日の家畜商免許取得の講習会に参加していた人達もいて、・・・ていうか私は全然覚えていなかったのですが、なんか私の年齢予想で騒然となっていたそうです。

そんな中、師匠がこっちこっちと言うのでついて行くと・・・牛たちの行列が、まさに国会議員の牛歩のごとくスロープを上がっていきます。
その先はガッチリとした可動式の仕切りがあって見えません。
師匠は、
「殺すところを見るのは、イや?」と・・・
曖昧に返事を濁していたら、
「ほらこっち」
1歩踏み出した途端に、牛がドウっ!と倒れました。
「ほら寝た!」
・・・私、今あの牛な気分です・・・
牛もきっと、事情はわからなかったでしょう。
ピストルのような形の、ピストルの一種なのでしょうが、なんとなく額に当てて、音もないまま牛がお肉になって落ちていく。
牛は、恐怖も痛みも感じないまま、ただ嫌だなと思っているうちに、お肉になる。

不思議な瞬間

下ではすぐさま放血の処置がされ、右後足首で吊るし上げられ、流れ作業で皮を剥いていきます。
もう、ピクリとも動きません。

まず、前足を膝の部分から落すのですが、小刀でアスパラガスのように簡単に切り落としていたのには、正直びびりました・・・
BSE全頭検査のために、タグのついた右の耳だけ残して頭部の皮を剥き、次の作業に引き継がれていきます。

外から見えるのはここまでの作業で、内臓を出すところなども見たかったのですが、見られませんでした。

やがて牛が終わって馬の番。
馬運車の開け閉めだけ手伝って、後は外で待っていたのですが、やっぱり師匠はやってきて、
「馬が殺されるのを、見るのはイや?」と・・・
やがて、
「うちの馬の頭絡を取って来い」と・・・

私、犬だったらこの時点で耳は真横にたたんで、シッポは後足のやや内側で小刻みにパタパタと振っている状態です。

手前に落ちていた頭絡を拾うと、
「それじゃない。赤いヤツだ」
・・・あとあるのは、奥の方に転がっているヤツだけ・・・
でもそれは、うちのじゃなかった・・・

すると師匠がやってきて、「ああこれは、うちのじゃない・・・こっちおいで。オレの馬の番だ。」
・・・おいでと言われた瞬間に、なんで動いているかな?足・・・

馬は、どっ!と倒れたあとに留めのハンマーが2発・・・
・・・全然ラクそうじゃありません・・・
実際には、最初の急所の額への電気ショックの時点でほぼ絶命しているのでしょうが・・・

馬はここまで・・・
この先は勘弁してもらいました。

・・・のつもりだったのですが、車の荷台を洗って師匠を呼びに行くと、2枚におろされた枝肉が後足で吊るされたまま最終処理を受けていました。
腹腔の中から肋骨のハラ側から脊椎方向に添って上から下へ順序良く血を抜いていき、首の付け根の肩のあたりを揉んで、前足を上下に動かして、最終的に左右に揺り動かして完了です。
なんとなく、整体をしているようにも見えました。

帰りの車の中で、
「だいじょうぶ?気持ち悪くはならなかった?」って師匠に聞かれました。
「気持ち悪くはなりませんでしたが・・・牛はラクそうでしたね」
と答えたら、わらわれた・・・

それでもお昼前。
ものすごく濃密な時間を過ごさせていただきました。

「お昼ご飯は、この間の店でいい?」と聞かれ、どうでも良かったので「はい」とは答えましたが、・・・まさか、焼肉?っと思っていたら、お魚定食の店だった。


・・・読んでくださった方
とってもイヤイヤながら書き連ねたので、読むのも辛かったでしょう・・・
ありがとう。
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by newhorse | 2005-04-30 15:14
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